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中国株のリスク

中国株のリスクについて少し触れてみましょう。
中国株取引におけるリスクはまず外国株式であるので為替リスクが存在します。これは、外国株式は、外貨を通貨基準としている以上、円貨から投資した場合には、外国為替相場の変動によって、円換算した場合に損失を被ることがあるリスクです。しかしこれは何も中国株取引だけに限らず外国株式全般にいえるリスクです。

では中国株特有のリスクを考えてみましょう。中国株特有のリスクとして以下のものが挙げられます。

■信用リスク
信用リスクは日本株と違い情報が入手しがたい場合があることや上場企業による情報開示の不祥事などがあります。これは倒産等の発行会社の経営・財務状況の変化を正確に把握することの弊害となっています。義務づけられた中間決算報告などの開示については年度決算報告及び定期報告は中国語と英語でほぼ同時間に国内外の投資家に開示されますが、日本語での情報開示は行われていないのが現状です。

■流動性リスク
A株とB株市場の統合などのように株式市場の拡充は中国の国策です。市場規模はこれから大きくなって行くと考えられています。しかし現段階ではまだ銘柄によっては取引高の格差が大きいのが現状です。これは株を売りたい時に売れない、買いたい時に買えないといった流動性リスクにつながりますのでこの点は十分理解しておくべき事でしょう。

■政治的リスク
体制の変更などで国内が混乱することも考えられるでしょう。また台湾問題や本土でも自治区の存在など領土問題などもまだまだ残っています。こういった点で考えると当然ですが中国の株には中国株特有のリスクが存在するとも言えるでしょう。

2008y05m11d_222813468.jpgさらに、中国では国の方針で企業への介入などがある場合もあります。企業の利益の前に国家としての方針が優先されるために、十分起こりうることです。あくまで中国は市場経済ではなく管理経済の色合いが強いです。経済の実態が不透明で競争が不正に排除されると言ったことも考えられ、さらにもっというなら中央政府の舵取りで一気に取引ルールや産業政策が大きく変わる可能性も考えられるのです。

■非流通株問題によるリスク
中国株取引の最大の問題とされている非流通株問題。これは中国株の中で流通している物はほんの一部だということからきています。今後、これらの国有株が市場に流れてくることで株価の下落が考えられています。現に中国株に投資している投資家達は国有株が一気に放出される事により運用している株の価値が半減してしまう事を非常に恐れています。中国政府は「現状の株主の利益を損なう事のない様々な政策を考えている」としていますが今後の動きは目が離せません。


中国の場合、以下の点は認識しておきましょう。
・法整備や経済関連法が依然未確定な部分が多い。
・市場経済全体が未整備である。
・政策によって相場が大きく変動する。


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中国株管理支援ツール

前回の「株初心者の中国株」の項目では中国株の種類や基本的な知識を解説してきました。

無料の中国株管理支援ツール
中国株では上海B株、深センB株、ハンセン株、H株、GEM、その他メインボードの株価を把握することが重要です。その為に情報を提供しているサイトにアクセスしてチャートなどを確認しなければなりません。銘柄を選ぶときはいちいちコード番号を入力して、それらを表示させるというのはちょっと手間になってきます。これは実際に中国株を購入したことのある人や中国株に興味があり少しでも知識のある人なら感じていることかも知れません。

そこでオススメなのが中国株管理支援ツールです。
China Stock Manager」と言う物です。このソフト自体はフリーウェア(現時点では無料)です。無料配布ツールとして公開されている物です。非常に便利な物なので知っておくといいでしょう。

無料の中国株管理支援ツールの機能
この中国株管理支援ツールを使うと上海B株、深センB株、ハンセン株、H株、GEM、その他メインボードの株価が取得できます。さらに、ポートフォリオ管理もできて、証券会社ごとの手数料も自動計算されます。その為、一目で今現在の損益が分かります。さらに株価のデータをCSVで書き出せるのでエクセルを使って資料作成などが可能です。

無料でこの機能なら魅力的だと思います。これが無料でダウンロードできるのが不思議です。また、中国株管理支援ツールは様々なサイトからデータを収集するなどして情報を探しているので色々なサイトを巡る時間も手間も大幅に短縮されると思いますよ。

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株初心者の中国株

中国株には幾つかの種類があります。中国株に興味があり少しでも勉強したことのある人ならご存知かもしれませんが同じ中国株のなかでも幾つかの種類に分けられているのです。その種類によって取引に制限があるのです。

大きく分けるとA株、B株、H株、レッドチップ、そのほかの香港株の5種類になります。この中でA株は日本人(中国国内以外の人間)では購入できません。それ以外のB株、H株、レッドチップ、そのほかの香港株の4種などの中国株は日本人(中国国内以外の人間)でも購入ができます。もう少しだけ詳しく見ていきましょう。

■A株
A株は中国国内の人間だけに解放された株です。上海と深センで取引されている中国株で中国国内以外の人間は購入できません。A株は人民元で取引されています。

■B株
B株は取引されている場所は同じですが外国人にも中国人に購入可能になっている株です。2001年に中国国内の人にも開放されました。上海はUSドル、深センは香港ドルでそれぞれ取引されています。

■H株・レッドチップ
H株は香港市場で取引される株で、香港と外国の人は購入できるが中国本土の人間は購入できない株です。レッドチップは大まかですがH株とほぼ同じ物と考えていいでしょう。あえて解説するなら、中国国内に本社が有り、取引は香港でされているものはH株です。香港に本社があって、取引も香港でされているものがレッドチップというのが正解でしょうか。

■香港株
そのほかの香港株はH株とレッドチップ以外の株です。香港の人と外国人が購入できます。

つまり大陸市場のA株は中国の人専用です。外国人は取引できない仕組みになっています。しかし、中国企業の現状ではB株で上場している企業の多くはA株でも上場している場合が多いです。この場合は中国人民元のレートにも注意が必要になってくるのです。上海B株はUSドル、香港市場では香港ドルといったように中国株の取引においては為替は株の重要な要素の一つなのです。

中国株の情報はインターネットのサイトなどで得ることもできますので、興味のある人はじっくりながめてみてくださいね。

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